2012年05月24日

アブラモビッチ大願成就と今後のチェルシーを考える…チェルシー(1)vs(1)バイエルン

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夢の舞台CLファイナル。
それがホーム開催となれば夢どころでは済まされない。逃せば二度と帰ってこない。
バイエルンミュンヘンの偉大な歴史の中で、勝てばそれはもっとも輝かしい日になるであろう日。
ずっと語り継がれる日に、、、それが彼らを硬くしたのか。
そして、語り継がれるからこそ、応援する人すべてが見ている舞台だからこそ、闘い方を選ぶこともできなかった。
勝てばいい、カップを掲げればいいのではなく、彼らの形でカップを掲げなければ、その偉大な瞬間は損なわれる。結果としてシュバインシュタイガーやティモシュチュクが低い位置で見事な活躍を見せても、前ではロッベンとリベリーの個人突破で魅せるという形一択になってしまった。戦術が一つであれば、テリーとイバノビッチがいなかろうが(それでもダビトルイスとギャリーケイヒルがいるんだけど)チェルシーには守ることができた。
そしてリベリーやロッベンがそこまで好調ではなくオンターゲットをほとんどうてなかったこともバイエルンには災いした。

チェルシーは今シーズン何もかもを失ったシーズン。
彼らは勝つためならなんでもできる。バイエルン相手にあそこまで下がらなくてもよかった。でも彼らはそれを選択した。その方が戴冠の可能性が高いとディマッテオが判断したんだろうね。そしてその判断は最終的には正解だった。

チェルシーの戴冠アブラモビッチの悲願。

この日を迎えるために、アブラモビッチがどれだけの投資をし、偉大な指揮官がクラブをつくり、そしてどれだけ迷走してきたか…懐かしいね。

試合は後半終了間際から動いた。
左サイドの突破、ここから切り込んでオフターゲットがこの日のリプレイ。でもこの時は、中にクロスをあげたんだよね。
予想と違うプレーをすれば、どんな一流選手でもスキをつかれることがある。この場面ではアシェリーコールがそれだった。ファーからくるトマスミュラーを離した。ミュラーは中でヘディングを叩きつけると、ボールはバーのすぐ下まで跳ね上がってゴールへ。
これではツェフもどうしようもなくバイエルンが先制。
ただこれが悲劇の始まりになろうとは…

直後にトマスミュラーに変えてファンブイテンを投入のバイエルン。守りに入った。
一方チェルシーはトーレスを入れていた。そしてそのトーレスがスピードを生かしてこの試合チェルシーにとって最初のCKを獲得。
そして…そのたった一回のチャンスをとんでもない身体能力で決めるのがドログバ。ゴールから遠い位置をニアに走って思い切り体を捻ったシュートはニアの上隅に吸い込まれて行った。

延長への体を休める時間、ミュラーの表情はかわいそうだったな。。。
英雄になる権利を手にしながら、ほんの一瞬でそれを失ったんだから…チェルシーに何か言いたくもなるよね。

延長、やはり押したのはバイエルン。
でも中への絶好のクロスをファンブイテンはあわせられず、ドログバにリベリーが倒されて得たPKは今シーズン何度も外してきたロッベンがツェフにキャッチされて万事休す。
ロッベンは…結局PK戦蹴らなかったね。。。

PK戦のレベルはこの上なく高かったね。
ツェフはすべてのキックのコースと同じ方向に飛び、ノイヤーはその技術の確かさから、チェルシーのすべての選手に弾丸のようなシュートをギリギリのところへ蹴らせてた。そしてそのシュートを決めたチェルシーの選手がすごかった。彼らはモスクワでの悔しさを忘れずにいたことをこのPKで示したよね。
あんなPK普通には決められないよ。

そしてロッベンのPKを見ることもできなかったシュバインシュタイガーが外してチェルシーが勝利に。
この試合で、決めきれない前の選手に比べてシュバイニーは本当にいいプレーを見せていたよ。なのにその選手が一番つらい思いをしなくちゃいけない。PKってその率が高くない?だからこそ余計に、余計に残酷なシステムだし、願わくばこの形に変わる試合の終わらせ方を編み出してほしい。

チェルシーは悲願達成。
ドログバ退団の報道があるように、今のメンバーのサイクルの最後の試合だった。そして、そこが最高の場所に。
彼らがフットボール人生のすべてをかけて目指してきた舞台だ。本当におめでとう。この場に立てなかったイバノビッチにも合わせておめでとうと言いたい。彼もまた偉大な選手の一人だ。
ラミレスにも言いたいところだけどラミレスはまだ若い。この試合のチェルシーの攻撃が機能不全だったことから明らかなように、チェルシーの次の時代を担うべき選手にラミレスは入っている。もう一度自らのチームで偉業を成し遂げてほしい。

テリーにおめでとうと思うことはないよ。
この試合の守備を見てもテリーはやはり偉大なプレーヤーだと思ったけどそれだけ。


アブラモビッチにとって今シーズンってどんなだったんだろう。
買収以降公言してきたCLを制すこと、これを成し遂げたんだから最高のシーズンだったかというと…そうではないだろう。
今シーズンは監督にアンドレビラスボアスを招聘して、世代交代を断行したシーズン。
ところがランパードやドログバの世代交代に成功することはなく、リーグでは不振を極め、ビラスボアスは半年でチェルシーを離れることとなった。
そのあと、チームを継いだディマッテオはビラスボアスが目指したマタ・スターリッジ・ラミレス中心のチームから、ランパード・ドログバのチームに戻してFA杯とCLを制した。
ディマッテオは限られた期間で最高の結果をもたらした、素晴らしい指揮官だと思う。WBA時代に好きだった監督だし(今でもあの時切ったWBAの判断には不満…)、こんなまたとないチャンスをいかせたことを本当に本当に嬉しく思う。
でも来年のチェルシーはディマッテオと共には歩まないだろうなと。
アブラモビッチはこういうサッカーで頂点を極めたかったのだろうか…
答えはノーだよね。
ディマッテオでなし得る最良のものを手に入れてしまった今、ここからディマッテオと共に歩むメリットはないよね。
アブラモビッチの情熱が次にどこへ向かうか注目だ。
皮切りにドログバ放出のニュースがでたけど、ここからが新しいチェルシーのサイクルの始まりなのかもしれない。

暫定ながら最高のタイトルをもたらしたディマッテオ、おめでとう
そして一つの時代を築いたチェルシーの選手たちへ、本当におめでとうございます。

一人一人のこれからの未来がなおアグレッシブで素晴らしいものでありますように
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posted by S.ジェラード at 08:11| Comment(0) | 11/12CL・EL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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